キャリアにフルコミットしてきた女性は、出産を機に、このままこの仕事を続けるべきか悩む場面が出てきます。
マミートラックに陥り、キャリアの展望が見えなくなる。時短勤務になったり、残業ができなくなったりすることで、給与は激減…。そして、子どもとの大切な時間を削ってまで仕事をするのかという葛藤。
そんなワーママたちこそ、副業を始めてほしいのです。
自由な働き方への一歩を踏み出すため、ワーママ副業のメリットについてお伝えしていきます。
副業って怪しい?ワーママができる副業とは?
「副業」と聞くと、みなさんはどのようなイメージを思い浮かべますか?
なんだか怪しいイメージ…
たしかに、巷には怪しい副業も存在するのも事実。
しかし現在は、2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表するなど、政府主導で副業を推進する時代となってきているのです。その背景には、老後問題など国が抱える様々な問題が。
将来への備えは自分で、ということの裏返し、ですね。
では、毎日忙しく過ごすワーママにできる副業には、どのようなものがあるのでしょうか?
たとえば、
・アンケートや口コミ投稿
・Webライティング
・ブログやSNSでのアフィリエイト
・Amazonやメルカリなどでの物販
・ハンドメイド販売
など。
現在はプラットフォームが充実し、手軽に、かつ安心して副業ができるしくみが整っています。
隙間時間にできるもの、自分の今のスキルを活かせるものを見つけられたら、すぐにでも始めることが出来ます。
これらの具体例を聞いて、まだ「怪しい」と思いますか?
「なんだか、自分にもできそう…!」
そんな気がしませんか?
ワーママが副業をする3つのメリット
では、ワーママが副業をするとどんなメリットがあるのでしょうか。大きく分けて、次の3つが挙げられます。
- 収入が増えグッドサイクルが生まれる
- 自己成長とスキルアップのチャンス
- いざという時のセーフティーネットに
1.収入が増えグッドサイクルが生まれる
一番のメリットは、なんといっても「収入が増えること」ですよね。
どんな仕事を選ぶかによりますが、副業は時間をかければかけるだけ実になります。収入が増えると、家計の負担を軽減できるようになるのはもちろんのこと、それに加え
- 子どもの習い事などの教育費(教育投資)
- 自己のスキルアップ(自己投資)
- 資産の形成(金銭的な投資運用)
といった、付加価値を高めるための投資へ充てることが出来きます。
増えた収入をうまくサイクルさせることで、人生の充実度を上げていくことが可能になるのです。
2.自己成長とスキルアップのチャンス
副業をすることで得るものは、お金だけではありません。知識やスキルなど、自己成長の機会も得ることが出来るのです。
知識の深堀りと新たなスキルの習得
今の畑を活かすか、新しい畑を開拓するか…
いずれにせよ、自身が今持つ知識を深堀りしつつ、新しい知識も身に付ける必要が、多かれ少なかれ必要となってきます。次のような例をイメージしてみて下さい。
→保育の知識の深堀り
→ブログ運営のための知識習得
→手芸の技術をさらに向上
→販売するためのプラットフォームの研究
こうして習得した知識やスキルの中には、副業だけでなく、本業においても役立つものもありますよね。ライティングスキルなどは、社会人としてどんな職業であっても求められてきます。
また、本業では使わないスキルも、転職を考えた際にプラスになることも多々あります。「学ぶ」ということには時間も労力も必要ですが、その分見返りを享受することができるのです。
好きを仕事にして、好きを深める
先の「知識の深掘り」にもつながりますが、自分の好きなことを仕事にできるのも、副業のいいところです。
たとえば、
・料理が趣味のママが、幼児食のレシピブログをする
・韓国子ども服好きのママが、メルカリshopで子ども服の物販をする
など。
「公私混同」というと、あまり良くない意味で使われることが多いですが、自分で仕事を切り拓く上では、「公私混同力」が大切。好きを仕事にすることが、没頭し、継続するための秘訣なのです。仕事をすることで、好きをどんどん深めていける。これ以上の自己成長の機会って、なかなかないですよね。
そんな考えに至ったのがこちらの著書。「公私混同力」について詳しく書かれています。
3.いざという時のセーフティーネットに
本業の収入が万が一途絶えたら、家計はどうなりますか?
収入保障保険という商品もありますが、ワーママが加入しているご家庭はほとんどないでしょう。
そんな時、副業をしていると、それがセーフティーネットの役割を果たしてくれることも。
本業の収入が途絶えた時のリスクヘッジに
育児を保育園にお任せできる時期というのは、ワーママ人生の中でも比較的仕事にコミットしやすい時期です。(当事者であると日々バタバタで気付きにくいのですが、振り返ると実はそうなのです。)
共働き家庭への協力体制が万全!ありがたいです。
しかし、子どもが小学校に入学し、小1の壁を迎える。越えたと思えば、次は小4の壁。
「壁」と呼ばれる時期以外にも、突然の行き渋りや不登校など、子どもに寄り添わなければならないことが、往々にして起こりうるのです。
壁ってそんなにたくさんあるのね…
これには、親の介在が不可欠です。保育園時代の「お世話」とは違い、外注はできません。そんな時、仕事を今まで通りに続けることは可能でしょうか?
本業に収入を100%依存している状態ですと、退職に伴い収入が途絶えてしまいます。夫の収入の一本柱になるか、シングルマザーだと、一本の柱すらなくなってしまう。
このようなリスクを回避するためにも、収入の柱をいくつか持つことが大切です。今は、細々とした柱であっても、諦めず継続すれば、いつか太い柱になるはず。
柔軟な働き方を選択できる
副業というと、先に掲げたよう自宅でできるものが多いです。副業のためにスキルを身に付けておけば、先述のように退職を余儀なくされても、自宅でできる職業に転職するという選択肢も生まれます。
在宅ワークのメリットは、やはり子どものそばにいながら仕事ができるということ。
学校から帰ってきた子どもに「おかえり」と言える、それだけでも、子どもにとっても親にとっても安心感が違いますよね。
時間と場所を拘束されない、柔軟な働き方を選べる。副業を通し身に付けたスキルが、いざという時のセーフティーネットとなるのです。
私が副業をはじめた理由
私が副業を始めた理由は、先に書いたメリットのうち「柔軟な働き方」を手に入れたいからです。
いつか副業を本業とできるスキルを身に付け、柔軟な働き方を手に入れたい。
そして、子どもと過ごす時間を増やしたい…!
そんな目標のもと、私は副業に勤しんでいます。
長男が生まれてから、1年間の育休取得後、私は時短勤務で復職しました。
しかし、1歳にも満たない小さな我が子を預けるという罪悪感や、時短勤務で思うように仕事をこなせない無力感に苛まれる日々。
大変なのは今だけだ。
子どもが成長したらきっと楽になる…!
と思っていた矢先に「小1の壁」の存在を知る…
そして、長男が小学校へ入学。はじめの1年は幸い末子の育休と重なり、手厚くフォローができたのですが、復職以降は、宿題すら見てあげる時間もない。幼稚園に通う次男は、お迎えが遅いのを寂しがる日々。
このような日々を送るうち、母親が時間と場所を拘束される労働集約型の企業で務めるのには限界がある、という思いが強くなってきました。その思いが、今の私を副業へと突き動かしているのです。
また、人生100年時代を生きるのに、このままだといけない、というのも副業を始めた理由の一つ。
今私が従事しているのは、近い将来AIに取って代わられるような未来の無い仕事。そして世間は、終身雇用は崩壊したと叫ぶ。
子どものためにも、
自分の未来のためにも行動しなきゃ…!
そう思い立ち、気づいたらブログ開設のためのサーバー契約へと進んでいたのでした。(勢いだけは負けない)
人生100年時代に立つ私たちは、マルチステージを歩むべき。新しいキャリアの在り方について考えさせられる一冊。
迷っているならまずチャレンジ
副業を迷うワーママへ、あなたが迷い始めたきっかけは何ですか?
「本業を続けながらもう少し収入を増やしたい」「副業を通してスキルを身に付けたい」など、人によって様々な理由があります。でも、共通して言えるのは、子どものこと、家族のことを思う気持ちがあってのことでしょう。
ワーママは時間が無くて、副業に充てる時間の捻出も難しいかもしれません。でも、家族を思う気持ちを原動力に、出来ることから少しずつ、始めてみてはいかがでしょうか。共に頑張りましょう!