ワーママは、毎日の家事育児と仕事に追われています。平日子どもとゆっくり向き合える時間と言えば、送迎とお風呂と寝る前…くらいでしょうか。そんな中で、知育もしっかり行いたい!と思っていても、生きるだけで精一杯の日々。なかなか時間が取れませんよね。
だけど…時間がないという理由で子どもの可能性をつぶしたくない!
そんなワーママにぜひお伝えしたいのが、生活の中に知育を取り入れる方法。幼児~低学年のママ向けに、時間がなくても知育ができる工夫を5つ、お伝えしていきますね。
いつでも本を手に取れる環境づくり
小さい頃からたくさんの本に触れることが、知育にとって大事なことであるのは言うまでもありません。読解力・想像力・集中力…さまざまな力の土台を土台を気づくのが読書。読んだ本の数が、将来の学力を決めると言っても過言ではないのです。
と、分かってはいるけど、なかなか読んであげる時間がなくて…
小さいお子さんだと、親が読み聞かせしてあげるのがベストですが、朝や夕方はとてもじゃないけど本をゆっくり読み時間なんて取れませんよね。ならば、子どもが読みたいと思ったときに手軽に読めるよう、いつも身近に本を置いておきましょう。
手の届くところに本を置く
リビングに本棚を設置し、いつでも本が目に入る、手に届く環境を作れるのがベスト。しかし場所の問題で本棚を置くスペースがないというケースもありますよね。そんな場合は、リビングの脇に山積みにしておく、などでもいいのです。とにかく、労を取らずに本を読む環境を作ることが大事。
わが家も、さりげなくソファの脇に常に何冊か興味のありそうな本を置いています。すると、上の写真のように気づいたら自ら手に取って、一生懸命読みふける姿が見られますよ。
あまり興味を示さないときは、置く本を変えてみる、「あ!この本なに?ママも気になるな~」など声をかけ促してみる、などして本への興味をひいてみて下さい。
耳から聞く・声に出す
せっかく読書をするのであれば、効率的に本の内容を身に付けてほしいですよね。そのためには、ぜひ五感を使った読書を試みて下さい。
まず耳で聞く。ほんの少しの時間でいいので、親が子どもに読み聞かせをする習慣をつけましょう。お布団に入って眠るまでの、ほんの数分でもいいのです。視覚とは別に聴覚からも脳を刺激することにより、さらに言語力・表現力を培います。何より、パパ・ママの声が心の安定を育んでくれますよ。
また、子ども自身が声に出すことも効果的です。小学校の音読の宿題なんて、まさにその良い例ですよね。
ママもその本のお話ききたいな~
など促して、子どもに声に出して本を読んでもらいましょう。この方法なら、家事をしながらでもできますよね。ぜひ取り入れてみて下さい。
送迎や食事の会話の中で「連想ゲーム」
送迎中や食事中の会話の時間は、ゆっくり子どもの話を聞ける貴重な時間です。今日の保育園での出来事を聞くのも、もちろん大切ですが、ここでも知育要素を取り入れてみてはいかがでしょうか?
ことば遊びゲームを楽しむ
ぜひ導入してみたいのが「ことば遊びゲーム」。といっても、それほど難しく考える必要はありません。たとえば、次のような誰でも知っているゲームです。
- しりとり
- 連想ゲーム(マジカルバナナね!)
- スリーヒントクイズ
わが家の子どもたちはスリーヒントクイズが大好きです!
3つのヒントから、答えを導き出すゲームです。たとえば、「白いです」「ふわふわです」「いつも朝ごはんで食べています」だったら、答えは「食パン」。少ないヒントで答えられた方が勝ちです。
しりとりは語彙力、連想ゲームは想像力などが身に付きます。スリーヒントクイズは、ぜひ子どもに出題もしてもらってください。答える側は知識が問われ、問題を出す側はひとつの物事を多角的に捉える力が養われます。
子どもと一緒に楽しみながら、ことばの力や認知能力を育成していきましょう。
今日の学びのおさらいの場に
小学生に入ってからは、食事の時間を復習の時間にしてもいいですね。ただ、楽しい食事の場もあまり勉強の話ばかりだと子どももゲンナリしてしまいますので…
わり算はもう習った?
じゃあ、この16個のからあげを4人で分けると〇〇君はいくつ食べられるかな?
(パッケージを見ながら)この中で習った漢字ある?
へー!もうこんな難しい字読めるんだ!
など、生活に即した質問を、自然な会話の流れでしてみましょう。復習の機会をつくることで、パパやママも学校での学習内容や子どもの理解度を確認することができ、一石二鳥の方法です。
お風呂ポスターは定番!お風呂で実験もオススメ
子どもが小さいうちはお風呂も戦争ですが…湯船につかっている少しの間でも、知育の時間として活用してみてはどうでしょうか。
お風呂ポスターを貼っておく
今は100均でも、シンプルでおしゃれなデザインのものが売られています。一緒に読むことができなくても、一人湯船につかりながら眺めたり、兄弟であれこれ話してるだけでもいいと思います。
わが家は100均の都道府県ポスターが大ヒット!
6歳息子もほぼ全部覚えています。
何気なく眺めていても、それが毎日積み重なると記憶に定着してくれますよ。
お風呂は恰好の実験室!
科学実験のマネっこ遊びも毎日のようにしています。たとえば…
- 二つのコップにお湯を入れ替え
- 氷を持ち込んでお湯をかけて溶かしてみる
- 洗面器をボディーソープで泡だらけに
身近にあるもので大丈夫、特別なおもちゃもいりません。そしてアイデアは無限大!
物理や化学(というと大げさかもしれませんが)の基礎に触れ、好奇心を育てます。また、子どもからしても楽しく遊べるので、お風呂入るのイヤイヤっ子にも効果的。お風呂で知育を楽しむメリットは盛りだくさんです。
音を流して耳から学ぶ
大人でもオーディブル等を用いた「耳読」がブームですよね。子どもの場合も、空いているのなら耳を知育に活かしましょう!
教材CDを流す
英語や教科のCDを、何かしている時でいいので流しておいてください。なんとなく流れているのを日々耳にしているだけでも、無意識化にその内容が定着していくもの。英語の発音や、語彙力・知識の育成に一役買うことでしょう。
英語教材なら、「ワールド・ディズニー・イングリッシュ」が有名ですね。学習系なら「七田式」のCD教材を、ネット通販等で手軽に購入することができます。
クラシックなどの音楽を流す
わが家の長男はピアノを習っており、そちらで頂くCDを流していることが多いです。というのは、通っている教室が「母語教育法」を導入しているところであり、耳から母語を学ぶように、音楽も聴いて習得するという方法を推し進めているのです。
話が少しそれましたが、音楽系の習い事をしているお子さんでしたら、今練習している音楽を流すというのは効果的でしょう。いい音楽に触れることも知育です。大人にとってもリラックスできるものなので、ぜひ試してみて下さい。
台所育児を取り入れる
疲れていてご飯の支度や片づけは、ママ一人で手際よく済ませたいところ。だけど、もし子どもが興味を持ってくれているのなら、この機会を大いに活かしたいですね。
野菜を洗う、レタスをちぎる、ご飯をよそう。そんな簡単なものを、一工程でもいいので子どもと一緒に行ってみて下さい。「ジャガイモは土が付いてるね、地面の中にいたんだね」「ご飯は炊くと増えるんだね!」等と、何気ない会話ではあっても、それが子どもの好奇心や自然に対する興味関心を育ててくれます。
また、お手伝いが出来たという自己肯定感を育むきっかけとなること間違いないでしょう。
いつでも気軽に向かえる「自分の机」を
リビングの一角など、いつでも気軽に机に向かえる環境があると、自ら学習する習慣も身に付きます。冒頭の読書の話と重なりますが、いつでも気軽にできる、が一番のポイント。「勉強しなさい!」と親が怒らなくていいのなら、それは忙しいワーママにとっても喜ばしいことですよね。
そしてそれが、自分の机であるということも大切。モンテッソーリ教育では、1歳半ら自分の机を用意することを推奨しています。自分の場所があることで、集中して物事をおこなう力の育成にもつながりますよ。
まとめ:日々の生活の中に知育を
忙しいワーママの日常。その中に、知育のための時間を設けるのは難しいことです。だからといって、子どものための知育をあきらめないで下さい。労力をかけずに知育に取り組める環境を作ること、日々の生活の中に知育を組み込むよう工夫することで、共働きでも、ワーママでも知育はできるのです。
そして、一番大事なのが継続すること。忙しくても無理なく行えることが、継続するための条件です。無理なく習慣化し、何なら息をするくらい自然に、知育を生活の一部とできるといいですね。