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育休復帰が「うざい」と言われる理由とは?復職前にやっておくべき対策

育休復帰は「うざい」?復職前にやっておくべき対策

育休復帰が近づいてやるべきことはないか検索したら、「うざい」とか「しんどい」とか、ネガティブな言葉ばかりが並んでいる……

こを見て、育休復帰を不安に感じる人も多いことでしょう。うん、「不安しかない」ですよね……私もそうでした。信じたくないですが、悲しいことに「うざい」と思う人が一定数いるのが事実なのです。

この記事では、職場に「うざい」と思われないために、復帰日までに今すぐできる対策をお伝えしていきます。

nacco

3度の育休復帰を経験したワーママがお伝えしていきます!

この記事はこんな人におすすめ

  • 育休復帰を控えて不安なママ(パパもぜひ読んで!)
  • 検索結果に「うざい」と出てくる理由を知りたい人
  • 「うざい」と思われないために対策したい人
contents

育休復帰が「うざい」といわれる理由

育休復帰がなぜ「うざい」のか?

育休復帰が「うざい」と言われるのはなぜか、まずはその理由について深掘りしていきたいと思います。

育休中に穴を空けていたのに平然と戻ってくるから

1年~2年もの長い間、出産育児という自己都合で仕事に穴をあけ、周りに迷惑をかけておきながらよく戻ってこれるなあ。そんな黒い感情が、周囲に全くないわけではありません。

そりゃこっちだって平然とはしてないし、出産という大変な経験を乗り越えまた育児という大変な仕事を負ってるわけだし。でも、「そんなの自己都合じゃん」と一蹴されるわけなんですよ……

私の周りにも、そんな人がいました。育休前までは良好にコミュニケーションを取れていたのですが、育休後、すっかり態度が冷たくなってしまった先輩。言葉には表れずとも、あからさまに接する態度が変わったので、「ああそういうことか」と妙に納得したものです(決して悪い人ではないのですが)。

しかし最近は、育児のみならず介護といった理由で長期休みが必要な人だっています。その先輩だって、親の介護で長期休暇や急な休みを取ることになったのですから、お互い様なんです。

nacco

一度の目の育休復帰は9年前でしたが、その頃と比べると今はかなり育休復帰者に寛容になっている印象です。

くわえて、男性育休取得もどんどん推進されつつある世の中。働き方はどんどん柔軟になっていっているので、かつてよりは育休取得に対して寛容になってきているように思います。お互い様だと思い、あまり気負わないようにしてくださいね。

何より、子育てという大きな社会貢献をしながら働いているのですから、胸を張って仕事復帰しましょう!

時短勤務や残業免除という待遇を受けられるから

長期で休んでおきながら、戻ってきたら働ける時間が限られており使い物にならない。周囲からそう思われていることも「うざい」と思われる一因でしょう。

「時短勤務」というワードで検索すると今度は「むかつく」と出てきました…

仕事が残っていても時間が来たら時短勤務者は帰るけど、じゃあ残った仕事は誰がするの?それは残業ができるフルタイム勤務の職員ですよね。

あなたを時間通り帰らせるために、なんで私たちが尻拭いをしなきゃならないの、と。「むかつく」という感情の原因はきっとそこです。

ママからしたら、「帰ったら帰ったで大変なのよ」と言いたくなりますよね。でも、自分が子持ちになる前、遅くまで残業して働きづめていた時期は早く帰る時短勤務者を尻目に、そんな感情どこかに抱いていたな……と思い返されるのです。

そう、実際に経験したことのない人には、ワーママの大変さはわからないもの。

しかしこれも、世の中的には解決されつつある話。今は3歳までの子を育てる人が時短勤務を取れるよう、企業に制度整備が義務付けられていますが、それが小学校入学までに延長されるとの方針も厚生労働省より発表されています。

突然の休みで仕事に穴を空けるから

復職後は子どもの発熱・病気のため保育園へ登園することができず、やむなくパパママがお休みを取らないといけない……という状況は多々あります。復帰して1年間くらいは、月の半分も出社できなかったなんて人も。

nacco

私も看護休暇は使い切り、有給も残すところわずか数日…

そうすると、突然の休みで空いた穴を埋めるのは誰か?同僚や先輩など、職場のメンバーがフォローすることになる。悪い言い方ですが、「迷惑」が突然降りかかる、ということになるのです。

長ーい休みを取った挙句、戻ってきてもこのようにまともに仕事できないんだから周囲の反感を買わざるを得ないのかな、とも。だけど、これは子どもに体力や免疫が付いてくれば解決できること。

何より、コロナ禍を経て、突然の休みはお互い様だと多くの人が思うようになり、このような感情もだいぶ和らいだのではないかな?と私は思っています。

「うざい」と思われないためのマインド

「うざい」と思われないためのマインド

では、「うざい」と思われないためにはどうしたらよいのか。

人や職場によるところが大きいので、「これで『うざい』なんて100%思われません!」という回答はありません。しかし、なるだけお互い気持ちよく仕事ができるよう、まずは3つのマインドについてお伝えします。

マインド① 感謝の気持ちを忘れない

一番大切なのは、なんといっても周囲に対する「感謝」を表すこと。

「私には『育児』という立派な理由があるのよ!」と、権利を振りかざすような態度を取っていたら、誰だって「うざい」と思いますよね。うん、同じ経験をした私だって、「うざい」と思う。

多かれ少なかれ、長期の休業で迷惑をかけたことは事実。その間、フォローをしていただいたことをまずは感謝し、言葉や態度で表していくことが基本です。

マインド② 仕事の進捗は常に共有化

いつ子どもの発熱でお呼び出しがかかるかわからない、それがワーママの宿命。そんな事態にも周囲に極力迷惑をかけないよう、仕事の状況は常にチーム内で共有化しておきましょう。

突然仕事を放って帰られるわ、仕事はどうなってるかわからないわ、では残された者が困るのは想像がつくはずです。仕事が属人化していたらなおさら。

ワーママだけでなく社会人全員について言えることですが、「報・連・相」を徹底し、自分がいなくてもスムーズに回せるように配慮するのは当然の責任です。

お呼び出しは突然かかります。日ごろの「報・連・相」に加え、自身が抱える仕事を誰もがスムーズに引き継げるよう、マニュアルを整備したり資料の所在を明らかにしておいたりなど、もう一歩進んで対策をしておく必要があります。

マインド③ 子どもの話は控える

四六時中子育てをしていたことによって、アタマは完全に子育て脳になっています。子どもの話をしたい気持ちもわかりますが、それも「うざい」と思われる一因となっているようす……

そうならないよう、子どもの話は振られるまでしない。振られても、ベラベラしゃべり過ぎない。これを肝に銘じ、業務に集中するようにしましょうね。

ただし、同じ境遇のワーママさんや先輩ワーママさんはこの限りではありません。お互い苦労を分かち合い、ねぎらい合いながら、ワーママに役立つ情報の共有の場にもしていきましょう。

「うざい」と思われないための対策4つ

「うざい」と思われないために今からできる対策4つ

では「うざい」と思われないために、育休中からできる対策はないのか。ここでは私の経験を交え、今からできる対策を4つお伝えしていきます。

対策① 万が一の預け先を確保する

育休復帰者がうざいと思われる理由の一つに「急な休みが多い」とありましたが、これは解決できる方法があります。

突然の残業でお迎えに間に合わない、熱を出したけど今日は絶対休めない……

子どもが一番大事とはわかっていても、どうしても仕事を優先しないといけない日だって人によってはでてきます。そんなときのために、保育園以外の預け先を準備しておきましょう。

具体的には次のようなサービスが挙げられます。

  • 病児保育
  • ベビーシッター
  • ファミリーサポート

また、実家を頼ることができるのなら(感染症の恐れがある場合は難しいですが)、おじいちゃん・おばあちゃんにお願いするのも一つの方法です。

nacco

わが家は事情があり実家が頼れず……小児科(しかもかかりつけ!)併設の病児保育にたいへんお世話になりました。。

ただ、こちらも突然利用するとなると、「勝手がわからない」「子どもに合うかわからない」などの問題が出てくるかもしれません。可能なものは育休中から登録し、いざという時にはスムーズに対応できるよう、利用の流れもあらかじめ確認しておきましょう。

対策② 復帰の挨拶を考える

これから円満に仕事を進めていくには、復帰初日の印象がやっぱり大事。挨拶は誰もが通る道ですので、あらかじめ伝えたいことをまとめておきましょう。

好印象を持ってもらうには、次の要素を盛り込んだものがよいでしょう。

  • 長期間お休み頂いたことへの感謝
  • 復帰後の仕事に対する意欲
  • 今後の働き方の変化(あれば)

これらを踏まえ、私が実際に述べたのは次のような挨拶です。

1年前の1月より、長期間お休みをいただいておりましたが、本日より復職いたします。長い間、みなさんお忙しい中ですのに業務のフォローをしていただき、本当にありがとうございました。

この1年間で変わった取扱等も多々あるものと思います。みなさんのお手を煩わせないよう、自ら学び取り今の業務にキャッチアップし、1日も早く戦力として貢献できるようがんばってまいります。

また、これからは9時~16時の時短勤務でお仕事をさせて頂くため、またご迷惑をおかけすることとなりますが、時間内に最大限のお仕事をできるよう力を発揮していきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

職場の雰囲気や、挨拶の方法(朝礼でみんなの前で話すか、個別に挨拶するか、誰に話すか、などなど)により言い回しは変わってきますが、今後への意気込みをぜひこの場で伝えましょう。

職場によっては復帰初日はお菓子を配り挨拶周りに行ったり……といった風習があるところも。周りに育休から復帰した先輩がいれば、どのようにしたか尋ねておくといいですね。

nacco

私の職場はお菓子を配る習慣アリでした。配りやすい個包装の小さな焼き菓子を携えて初日は出社しましたよ~

もし聞ける人がいなければ、上司に相談してみるのも一つ。それも難しければ、準備しておいた方が無難です。

対策③ 仕事の勘を取り戻すトレーニング

育休中の1年前後のあいだ、24時間子育てしていたのに突然仕事のアタマに切り替えるなんて、なかなか難しいこと。

nacco

器用な人ならできるのでしょうが、少なくとも私にはムリです…

しかし、ぼんやり出社された日にゃ職場もたまったもんじゃありません。復職後は想像以上に使いモノにならないので(少なくとも私は)リハビリ……いえ、トレーニングをしておきましょう。

では、具体的にどうやってトレーニングしたらいいのかを次に挙げます。

  • 社外からでも確認できる手段があれば確認しておく
  • 気軽に聞ける同僚がいれば仕事の様子を聞いておく
  • 従事している業界の最新情報はニュース等で把握しておく
  • 業務にかかわる資格があれば取得する

お仕事の内容により、できるできないは人それぞれ。復職後すぐ異動やポジションチェンジがある人も多いですので、一概に有効とは言い難いのですが……しかし、「勘を取り戻す」という意味では何もしないより断然マシです。何より、周囲へ熱意として伝わるはず。

休業中に変わったことにキャッチアップするのにも、周囲のフォローが必要です。それに手を取られることを煩わしく思う人も、少なからずいるのが現実。

育休復帰までの残された時間で、少しずつ仕事のアタマに戻していきましょうね。

対策④ パートナーと家事育児の共有化

いざというときに頼りになるのは、やっぱりパートナーです。「うちは頼りになんないわ」と思う人は、今から頼れる存在へと仕立て上げましょう……!

nacco

わが家もかつては夫は家事育児はほぼノータッチでしたが、コロナ禍を経てフルリモートとなったのを機に共有化を図り、その後はかなり助けられました。

たとえば、急なお迎え要請だってパパとママが交代で行くことができれば、ママ(ここは日本の社会の現状から「ママ」とあえて限定して言います)が仕事に穴を空けることも半分になる。

しかし、日常から家事育児がママひとりに属人化(その人しかわからない状態)していたら、いざお願いしたくてもできないですよね。

小児科の予約の取り方は?持っていくものは?診察券の場所は?帰宅後のお昼ご飯は?これ全部、パパ一人でもわかりますか?

急なお迎えだけでなく、日々の送迎や家事全般についても同じことが言えます。急な残業をお願いされてママが帰れなくなっても、パパが代わりに最低限一日の生活を回せるくらいに、家事育児の共有化をしておきましょう。

そうして、ママが仕事にもコミットする姿勢を職場で見せることができれば、「うざい」と思われることもなくなるのではないでしょうか。

とはいえ、男性は未だ時短勤務を取ったり残業を断ったりできない、というのが日本社会の実情です。それぞれのご家庭の事情もあるので、ここは無理強いなさらないように、小さなことから共有化していきましょう。

円満な育休復帰を目指して

育休復帰が「うざい」と思われる理由と、その対策として講じることをお伝えしてきました。これらはあくまで、私や私が見聞きした経験からまとめたものですので、必ずしも万人に当てはめられるものではありません。

職場の状況も、育児のサポート体制も、子どもの性格も親の性格も、みんな違っておりその変数は無限大とも言えます。私は女性の多い職場でロールモデルとなる人も多かったのですが、育休の前例すらないという職場もあります。となるともちろん、双方で取られる対策も異なってきますよね。

nacco

私自身、3回の育休復帰は同じ企業でありながら、異動や大幅なシステム更改・時短勤務の有無など、すべて置かれた状況が異なりそれに講じる対策も違っていました。

ご自身の置かれた状況を踏まえつつ、この記事で提案させていただいた方法のうち、どれか一つでもお役に立てると幸いです。ワーママ生活にはさまざまな壁が待ち受けていますが、共に乗り越えていきましょうね!

nacco
3児ワーママ
9歳長男・5歳次男・2歳長女の3児の母をしながら、正社員としてフルタイム勤務しています。FP2級、宅建士等の資格保有。「なりたいママ」を叶えるためのメソッドを、暮らし・お金・子ども、3つの視点から発信中。くわしくはこちら
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